活動レポート

10月10日、ISO研修会を実施しました

2025年10月10日、ISOに関する社内研修会を実施しました。
今回の研修会では、9月10日に行われたISO9001維持審査の振り返りを中心に、今後の研修会の進め方や内容について話し合いました。

ISO9001維持審査の振り返り

今回の維持審査では、マニュアルの修正対応のみで完了し、大きな指摘や問題点もなく、全体としてしっかりと対応できていたと講師から高い評価をいただきました。

あえて今後の課題を挙げるとすれば、「特定の人だけが質問に答えるのではなく、部門ごとに対応できる人を増やしていくこと」。
組織全体での理解と共有がより一層求められる点です。

この課題を踏まえ、当社ではISO9001に関する全社研修会を月1回のペースで開催することにしました。
現在は第4章からスタートしており、年内には第7章まで進める予定です。研修を重ねる中で、社員一人ひとりのISOへの理解が着実に深まっている実感があります。

目標管理の取り組みについて

ISO9001における「目標管理」とは、品質方針に基づいて具体的かつ測定可能な品質目標を設定し、その達成に向けて計画・実行・評価・改善を行う一連の活動です。
たとえば「不良率を下げる」「顧客満足度を向上させる」といったように、数値や期限を明確に設定し、組織全体で共有することで、継続的な改善につなげることを目的としています。

現在、品質管理部門と出荷部門では、不良報告を通じた目標管理を継続中です。
その他の部署では、新たにチェックシートの活用を取り入れ、1〜2年かけて段階的に取り組みを進めていく計画です。
チェックシートは、各担当者が毎週金曜日の退勤時に提出し、翌週月曜日に各部門管理者が確認。チェック漏れがあった場合は朝礼で共有するという運用ルールで進めていくことになりました。今後、実際の運用を通して、必要に応じて柔軟にルールを見直していく方針です。

また、新たに作成したスキルマップについても、来年度から評価制度と組み合わせた形での運用を検討しています。
現在は全社共通の項目でチェックを行っていますが、実際の業務内容に合わせ、部署ごとに項目を分けるなどの改善を進めていく予定です。
さらに、出勤率や残業日数なども含めた「トータル評価」ができるよう、アップデートも計画しています。

これらの取り組みは、ISO9001の第7.2章「力量」にも関わる内容です。
「一人しかできない仕事」を減らし、複数の人が担当できる体制を整えることで、組織全体の力量向上とリスク軽減につながる取り組みとして進めていきます。

今後の研修会について

ISO9001の理解が全社的に深まり、運用体制も安定してきたことから、今後は次のステップとしてISO14001の取得と事業継続計画(BCP)マニュアルの作成に取り組んでいきます。

まずはBCPマニュアルの整備を優先的に進める予定です。BCP(事業継続計画)では、災害発生時を想定し、対応内容を「人的対応」と「設備的対応」に分けて整理していきます。
また、情報漏洩対策についてはNTTから提案を受けており、その内容をベースに社内での対策を進めていく予定です。

今回の研修では、「目黒巻(めぐろまき)」と呼ばれる資料を用いて、災害発生から最終収束までの流れをタイムライン形式で整理する方法を講師から紹介していただきました。
今後はこのサンプルを参考に、自社の業務内容や体制に合わせたBCPマニュアルの作成を進めていきます。

次回予告

次回の研修会では、BCPマニュアルの具体的な作成を進めていく予定です。
今後も全社員で理解を深めながら、より強い組織づくりを目指してまいります。

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