4月に、独立行政法人造幣局の工場見学と、それに伴う振り返りや目標設定などの研修を実施しました。

独立行政法人造幣局 工場見学
日時
4月17日(水)9:00~11:00
見学内容
ビデオ上映と概要説明
造幣局の歴史や役割について、映像を通して学びました。見学前に歴史や設備に関する丁寧な説明があり、手厚いおもてなしを感じました。工場見学への期待が高まるとともに、学ぶことも多くありました。
貨幣工場見学(ガイド付き)
実際の貨幣製造ラインを、ガラス越しに見学しました。特に印象的だったのは、硬貨のギザギザの役割や、自動化された精密な生産工程です。製造業に携わる立場として、多くの気づきと学びを得ることができました。



造幣博物館(自由見学)
造幣局の設立背景や貨幣の歴史、さまざまな記念硬貨が展示されていました。アニメ「名探偵コナン」に関連した記念硬貨に興味を持つ参加者もおり、和やかな雰囲気の中で自由に見学を楽しみました。硬貨づくりの背景や意義を知る、貴重な学びの場となりました。






工場見学の振り返り・目的と目標設定 研修
日時
4月21日(月)研修(座学1.5時間)
研修内容
工場見学の振り返り
見学を通して得た気づきや感じたことを共有しながら、自社の製造現場との違いや、参考にできるポイントについてディスカッションを行いました。
造幣局では量産体制による製造が行われており、その自動化の徹底ぶりには圧倒されました。一方、弊社では多品種小ロットの製造を手作業で行っており、「一人ひとりの技術力やスキル」が強みであることを改めて実感しました。
目的と目標設定の基本
「目的」と「目標」の違いを再確認し、目標を持つことの意義について学びました。以下の4つのステップを軸に、目標達成に向けた考え方を整理しました。
- 目標設定:達成したい具体的な目標を明確にする
- 現実の把握:自分の業務や課題を客観的に分析する
- 方法の検討:目標達成に向けた複数の方法を考える
- 実行計画の立案:具体的に「何を」「いつまでに」行うかを決め、責任を持って実行する
個人目標の設定
研修の最後には、自分自身の業務における目標を具体的に設定しました。今後、どのように成長し、会社にどのような形で貢献していきたいかを言語化し、自身の行動指針を明確にしました。
参加者の感想
- 造幣局は製品の種類が少ないため、高度に機械化された生産体制が整っていました。一方、弊社は多品種の製品を扱っており、同じような機械化は難しい部分もあります。ただ、「誰がつくっても同じ品質を保つ」ためには、作り方のルール化や技術の共有が必要だと強く感じました。
- 造幣局では、作業スペースと見学スペースが完全に分離されており、安全性や衛生面に配慮されていました。その分、「もっと近くで製造の様子を見てみたい」という思いも残りました。弊社の場合は、見学者と作業者の距離が近く、実際の作業を間近で見られる点が強みだと改めて感じました。
- 造幣局には多くの見学者が訪れることもあり、製造工程の説明が非常に分かりやすく、聞き手を惹きつける工夫がされていました。例えば、「ギザ10」のギザギザの意味など、誰もが興味を持てる話題を交えながら、終始笑顔で説明されていたのが印象的でした。
今回の見学を通じて、弊社でも製造工程を説明する際には、よりわかりやすく、聞き手の興味を引くような工夫が必要だと感じました。そのためには、まず自分自身が各工程や製品の特徴をしっかり理解することが大切だと改めて実感しました。
