2025年9月10日(水)、当社にてISO9001の維持審査が実施されました。大きな問題はなく無事終了しましたが、来年の規格改定に向けて改善点や新たな取り組みについてアドバイスをいただきました。本記事では、当日の審査の流れや結果、そして今後の目標についてご紹介します。
今回の審査は2名の審査員により、1日をかけてじっくりと実施されました。当社からも「しっかりと監査してほしい」という要望をお伝えしていたため、時間を十分に取って丁寧に進めていただきました。
審査の流れ
9:30-10:00 | オープニングミーティング |
10:00-10:30 | 経営者インタビュー |
10:30-11:00 | サイトツアー(敷地、境界周辺の視察、設備・使用材料の管理状況確認) |
11:00-12:00 | 管理責任者・文書検討 |
12:00-13:00 | 昼食 |
13:00-15:20 | 各部のヒアリング(営業部、製造部、出荷工程管理部、品質管理部、総務部) |
15:20-16:00 | 審査内容整理及び報告書作成 |
16:00-16:30 | クロージングミーティング |
主な審査内容
午前中は経営者インタビューや現場確認が中心でした。経営者インタビューでは、当社の今後の目標について質問がありました。続くサイトツアーでは、製品の製造工程を実際に見ていただきながら説明を行いました。検査器具の表示内容や材料の表記なども細かく確認されましたが、特に問題は指摘されませんでした。

午後からは各部署へのヒアリングが行われました。今回は審査員が各部署を回るのではなく、工場長・製造部長・生産技術部長・営業主任の4名が集まり、質問に対して回答する形式で進められました。部署ごとの活動内容について丁寧に確認が行われ、活発なやり取りがありました。

審査結果
今回の審査では、大きな問題は特に指摘されませんでした。ただし、2024年に改定された規定の文言を取り入れる必要があることや、気候変動への配慮が求められることの2点について、アドバイスをいただきました。
審査を終えての感想
今回の審査は、初回のときと比べてとてもスムーズに進んだ印象があります。監査員の方が専門用語をあまり使わず、わかりやすい質問をしてくださったため、内容をしっかり理解したうえで回答することができました。
また、日頃から定期的に研修会を行い、ISOに関する理解を深めてきたことが、今回の成果につながったと感じています。事前にしっかり準備を重ねてきたことが、安心感につながり、落ち着いて審査に臨むことができました。

今後の目標
今回の審査はリーダー4名が中心となって対応し、大変スムーズに進みました。しかし今後は、現場の作業員に直接質問されるケースも想定されます。そのため、全社員がISO9001に基づく品質の考え方を理解し、誰が質問を受けても自信を持って回答できる体制をつくることが目標です。
その取り組みの一環として、月1回のペースで全社員参加型の研修会を計画し、すでにスタートしています。これまで外部講師を招いて学んできた内容を、今度は研修参加者自身が講師となり、全社員に向けて説明を行う仕組みを導入しました。これにより、知識を共有すると同時に、自らの理解も一層深めることができます。
私たちは「作業としてISOをクリアする」のではなく、なぜその作業を行うのか、なぜ確認や記録が必要なのかを全員が理解しながら業務に取り組むことを目指しています。単なる手順の遵守から一歩進んで、品質への責任感を持ち、ミスや抜け漏れを防ぐ意識を全員が共有できる体制づくりに取り組んでいきます。