前回4月に行われた研修から続き、「現場への十分な浸透」を目標に第2回ISO9001研修が9月11日に実施されました。
第一回目はISO9001とは何か。どのような目的の為に取得するものなのか。という外枠に関する内容を中心としていましたが、第二回では少し踏み込み品質マニュアル内の第四項についてISO推進委員部長が講義を行ってくださいました。

品質維持の為の取り組み
第四項「組織の状況」では以下の四項目について書かれています
- 4.1 当社を取り巻く状況
- 4.2 当社に関わる人や会社
- 4.3 ISO9001で管理する仕事の範囲
- 4.4 品質に関わる仕組みの概要
書かれている事は難しいですが、「組織、社会の状況から何を求められ、何をするべきなのか?」という企業としての基本的な事がこの項目では語られています。また、これらの課題のチェックや評価は品質会議や工程会議、昼食定例報告会、品質安全推進委員会にて行っております。
4.1 当社を取り巻く状況
当社を取り巻く経済環境、業界動向、競合の存在、顧客のニーズといった「外部要因」と、社内の組織構造や経営資源などの「内部要因」の双方について分析し、それらが当社の品質マネジメントにどのように影響するかを明確にします。
4.2 当社に関わる人や会社
顧客、仕入先、外注先、株主、行政機関など、当社の事業活動に関与するすべての関係者を洗い出し、それぞれが当社に何を求め、何を提供しているのかを把握します。
4.3 ISO9001で管理する仕事の範囲
ISO9001に基づいて管理対象とする業務範囲を明確にし、自社がどこまで品質マネジメントの対象とするかを定義します。これにより、業務上の責任や役割分担が明確化されます。
4.4 品質に関わる仕組みの概要
当社の品質マネジメントシステム全体の構成や、各プロセスがどのように連携して品質を維持・向上させているかを把握します。
研修を受けて
講義の後では、当社を取り巻く外部要因、内部要因の強みと弱みについて話し合うグループワークも行いました。


今回の研修ではISO9001の内容を簡略的にとはいえ具体的に学びました。ISO9001の中でも基礎かつ本質的なテーマに触れるものであり、参加者一人ひとりが自部門の業務を振り返る貴重な機会となりました。今後は、さらに各部門ごとの業務とISOの各要素とのつながりを明確にし、全社一丸となって品質の維持・向上に取り組んでまいります。
ISO9001は「取得して終わり」ではなく、「日々の業務に活かし、維持してこそ真価を発揮するもの」です。今後も定期的な研修や情報共有を通じて、全社員が品質に対する意識を持ち続けられるよう、継続的な取り組みを進めてまいります。
参加者の感想
・製造部
昔いた会社でISOをやっていたので復習として良かった。ミーティング時の席が一回目と同じだったので次は席替えしても良いと思った。
・製造部
初めての参加でISOを知るきっかけになって良かった。食事中はグループでの会話がもっとあってもいいと思う。
・出荷工程管理部
説明時に出された例え話がピンと来なかった。グループワークを順番に発表すると、内容が被る事があるので筆記内容を一斉に発表した方がいいと思った。
・出荷工程管理部
ミーティング時間が長く集中力が続かなかった。品質管理や安全への取り組みの重要性を再認識する事ができた。
また全体のアンケートは以下の通りでした。



次回の研修ではこれらのアンケートや御意見を元により分かりやすく伝えられるように努力していきたいと思います。
次回のISO研修は10月9日(木)の予定です。