このたび当社では、品質管理と顧客満足のさらなる向上を目指し、ISO9001の認証を取得いたしました。
しかし、認証取得後も「現場への十分な浸透」が課題となっており、今回、全社員が日々の業務でISO9001を意識し、実践的に活用できるよう研修を実施いたしました。
研修には、株式会社かもの野瀬様をゲスト講師としてお招きしました。

ISOとは
ISOとは国際標準化機構のことであり、実は私たちの身近なところにもその規格が存在しています。
たとえば「ねじの規格」や「用紙のA4サイズ」など、普段何気なく使っているものにも、ISOが深く関わっています。
その中でもISO9001は、品質管理と顧客満足に特化した規格であり、日本国内では約4万社が認証を取得しています。
ISO9001を現場で活かすために
ISO9001を導入することで、以下のような効果が期待できます。
- ミスを減らす仕組みの整備
- 顧客の声を業務に反映する仕組み
- 社内でのコミュニケーション活性化
- 明確なルールを作り、記録する習慣の確立
また、ISO9001の運用においては、以下の4つの要求事項を理解し、PDCAサイクルを継続的に回すことが求められます。
- 規格要求事項
- 顧客要求事項
- 社内要求事項
- 法的要求事項
グループワークでの気づき
研修では、日常業務で特に重視すべきポイントについてグループワークを実施しました。
(具体的な内容は機密情報を含むため、詳細は割愛いたします。)
参加者同士が意見を出し合い、業務改善への視点を共有する中で、
「メモの取り方にも統一した規格があると、コミュニケーションコストの削減につながる」「個人最適ではなく、全体最適の視点が必要」
といった、多くの気づきが生まれました。


品質マニュアルのポイント
研修では、ISO9001に基づいた品質マニュアルの読み合わせも行いました。以下のような要素について理解を深めました。
- 計画の立て方
- 品質目標や測定方法
- トレーサビリティの考え方
- 標準化と文書管理
- 力量評価の重要性
また、不良対策として「人(Man)」「設備(Machine)」「材料(Material)」「方法(Method)」の4M分析や、原因調査に有効ななぜなぜ分析の手法も学びました。
さらに、グループワークでは「改善点の重要度と緊急度」を軸に意見交換を行い、多くの具体的な改善アイデアが出されました。
今回の研修を通じて、ISO9001の規格をより身近に感じ、実務で活かすための視点を社員一人ひとりが得ることができました。
今後も、継続的な改善活動を実践していくことを期待しています。
最後に、研修にご協力いただいた株式会社かも 野瀬様に、心より御礼申し上げます。
